平成17年4月23日、愛媛県障害者更正センターにて設立総会を行い、11番目の支部としてスタートしました。本部からは石川副理事長、大神理事、関西からは望月支部長が出席して下さいました。記念講演として、国立愛媛病院整形外科医長 横手正剛先生による、変形股関節症の治療(病期と治療法の選択について)のお話をしていただきました。
今後は地域の人達に変形性股関節症の「のぞみ会」がある事を知ってもらい、この進行性の病気を理解してもらうと共に周囲の協力を得られず、一人で悩んでおられる方々の相談窓口として少しでもお役に立てたらと思います。
現在、四国の会員数は120名。皆様が必要とされる情報を収集しながら交流会を基本として活動していきたいと思います。また、先生を囲んでの勉強会や医療講演なども予定しています。皆様のご協力の程よろしくお願いいたします。
四国支部長 末光 真知子
平成21年4月
2019年9月1日、徳島県立障害者交流プラザに於いて、医療講演会・リハビリ教室を開催いたしました。
講師には、医療法人 道志社 小松島病院リハビリテーション部 理学療法科 科長 若松正人 先生をお迎えして、
最初に、変形性股関節症の説明がありました。
・痛みに対しての説明(鼠径部の長歩き後の鈍痛、回旋したら痛い、可動域制限、
筋力低下、歩行障害)
・病期にあわせての治療法の説明(骨切り術、人工股関節)
・人工股関節の素材が、ポリエチレンクロスリンクになり、擦り減らない。
・骨頭のポールが大きいのを使えるようになったので脱臼が少ない。
・理論上は100年使えるが、人間の骨が弱くなって再手術となる。
・だいたい、50歳未満を骨切り術、50歳以上を人工股関節術をしている。
・運動療法は、日常生活の中で、良い姿勢を心掛ける。
・必要があれば、状況にあわせて杖を使う。
・体重の増減に注意。
・低い椅子は、股関節に負担をかけるので、高めの椅子を使う。
・股関節をひねらない。
・歩く時は、かかとから、視線を前に、腕を振る。歩幅を広くする。
・人工股関節は衝撃に弱いので、走る、高い所から降りるなどはしない方が良い。
・小走り程度はOK.
一日どのくらい歩けばいいか?
・一日、6000歩の人は、2年後の結果では機能障害を起こしにくい。
・少ない人(3000歩)は、痛みがでないようにして、6000歩を目指す。
・いやいやするより、笑顔ですること。
術後、リハビリ入院、転院する方の入院日数、手術時の年齢(最高齢は85歳)、のお話もありました。
講演の後、休憩をはさみ、実技を行いました。
①深呼吸~②腰と背中を伸ばす~③太ももの前の筋肉を伸ばす~④太ももの裏を伸ばす~
⑤ふくらはぎの筋肉を伸ばす
その後タオルを使って、⑥太もも内側筋、外側筋の筋力トレーニング、
⑦膝を伸ばす筋力トレーニング、
その他股関節の筋力トレーニングの仕方を教えていただきました。
若松先生には、長時間にわたり熱心に講演、実技指導、閉会後も参加者の質問に、快く応じていただきました。会場設備などでトラブルがありましたが、臨機応変に対応していただきまして、本当にありがとうございました。
新聞に掲載されたので、一般の方も大勢ご参加いただき盛会に閉会致しました。
徳島県役員さんには大変お世話になりました。感謝申し上げます。
次回は、会員さんよりの要望で、10月3日高知県リハビリ教室を開催いたします。
ぜひ、ご参加ください。
四国支部長 末光 真知子
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☆県外で自骨手術をして帰られた男性の話 (2019年1月31日入院、3月9日退院)6週間の入院で、片杖で退院。4月から仕事に復帰されました。 入院中の話を、いろいろ聞かせていただきました。 |
1)入院食を全て食べると太るので、半分位にし、体重コントロールした結果、 10キロのダイエットに成功 |
2)入院費用 50万円、個室を利用した。個室費用一日8,000円、周囲がにぎや かだったので個室にして正解。 トイレあり。シャワー風呂は無いので共用を使っていた。風呂週1回、 シャンプー、シャワー毎日。 |
3)痛みは、思っていた程ではなかった。手術の傷は20センチほどある。 痛み止めの薬(セレコックス、ロキソニン)について話 |
4)術後の脚長差は、2センチあり。 |
5)術前の病院の変遷。地元も県外の大学病院も、入院待ちの期間が半年と長い。 痛みが辛抱できず、先生が出帳してくる別の病院が1か月待ちだったので、 県外のその病院で手術をする事を決意した。病院は古いが、PTは若かった。 入院生活は楽しかった。 |
6)現在は術後のリハビリなどをしてくれる、地元の病院探しをしているそうな ので、参加者より近隣の病院情報を聞き、話し合いました。 |
☆定期検診(2年に1回)に、2泊3日で行ってきた女性の話 |
1)レントゲンを正面より1枚撮る。 |
2)歩き方チエック。(体重が股関節にかかるのでジョギングはダメと言われた) |
3)歯のメンテナンスの際の抗生剤は飲まなくて良い。 |
4)痛み止めは、麻薬の一種なので飲まない方が良い。短期間飲むのはOK。 痛みがあれば手術をすればよい。 |
5)動き過ぎはどうか? どう生きるかは、それぞれの生き方。どこまでセーブして生きるか? |
6)脱臼の危険性について(内旋) |
☆定期検診(1年に1回)行ってきた女性の話 |
1)歩行解析をしてくれた。 |
2)現在は、手術するのに、半年~1年待ちになっている。 |
3)PTさんが、とても良い。 |
4)痛み止めの話、 術前の状況が悪くて、ボルタレン座薬を使っていた。 地元の、どの病院も手術を引き受けてくれなかった。県外の大学病院の 先生が、唯一引き受けてくれて人工股関節手術ができた。車いすの生活から 解放され、今は片杖で生活している。 |
四国支部長 末光 真知子
◎人工関節の合併症(人工関節の緩み、塞栓症、感染症、虫歯や水虫注意、脱臼、内ひね りはダメ)
◎人工関節とスポーツ(水中歩行、水泳、自転車こぎ、痛みが無ければ散歩)
運動をすると気分が良くなり、痛みが少なくなる。悩んでいる時、辛い時、不安がある時、精神状態によって痛みが増幅する。
◎加齢による姿勢の変化
股関節痛~不良姿勢~他の部位・関節への悪影響~更に股関節への負担の増加~股関節痛のループになる。悪い姿勢、正しくない動かし方、正しい動きでも動かし過ぎない。姿勢が悪いと脚の横側が痛い。
◎信頼できる主治医を見つける。
セカンド、サードオピニオンしてでも、ちゃんと話を聞いてくれる先生を見つける。
◎定期的な検診、情報化社会の中で不確かな情報に惑わされないこと。
股関節は、どこにあるか?
皆で立ち上がり、正しい場所を知ってから、股関節を使って座る、立つ、を繰り返し、リハビリの仕方を教えていただきました。
山田先生には、大変わかりやすく講演していただき、質問にも丁寧に答えていただきました。本当に、お世話になりました。感謝申し上げます。
来年の徳島県は、同じ会場で、9月1日にリハビリ教室を開催予定です。
皆様の参加をお待ちしています。
四国支部長 末光 真知子
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平成30年7月1日、松山市総合福祉センターに於いて、リハビリ講演会を開催いたしました。
講師に、済生会西条の理学療法士 木俵拓夢先生をお迎えして、変形性股関節症に対するリハビリテーション(理学療法士からの視点)と題して、講演と、リハビリの仕方を助手の濱田先生が実際にして見せていただきました。
講演内容 ①変形性股関節症の症状進行度 ②XP所見を見るときのポイント
③変形性股関節症の治療方法(保存的治療、手術的治療)
実技内容 ①変形性股関節症の理学療法評価 ②リハビリテーションについて
③術後の生活について注意点
④今日からできる変形性股関節症トレーニングの紹介
トレーニングは、何歳からでも、体力に自信のない方ほど正しい方法で取り組むこと。
運動を行うときの注意点 ①痛みが強いときには無理をしない
②痛みのない範囲で呼吸をとめずにゆっくりと
③自分のペースで継続しましょう
参加者に、自分の出来るところから続けることが大事。目標を立ててやる。目標が達成出来たら自分にご褒美を。ただし体重に関係ないものをと話されました。
帰ってからも参考にしていただきたいと資料を作成していただきましたので、参加者に配布いたしました。
次年度四国支部報に筋力トレーニングの仕方、大腿部編、下腿部編、臀部編、その他編を掲載したいと思っています。
講演後30分の時間超過となりましたが、皆様からの質疑応答を快くお受けいただきました。
木俵先生、濱田先生、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。
次回は高知交流会を7月20日に開催いたします。
四国支部長 末光 真知子
平成30年5月20日、愛媛県交流会を松山市総合福祉センターで開催致しました。
いつもは、整然と並んだ机に椅子で全員前を向いて座り、一人一人が挙手をして質問など話してもらうようにしていました。今回は、参加者が話しやすいように、輪を作って座り、隣同士や近くに座った方同士5~6人のグループで、自分の話をそれぞれに話し合い、また、全体の人に教えてほしいことなどがある人は手を挙げてもらって、その方の話を、参加者全員で聞き、その答えができる人が返答をしました。参加された方にとって、自分の状態や、診ていただいている先生方の話など、ざっくばらんに話し合うことが出来ました。
その中で気になったことをあげます。
①歯医者さんに歯垢除去の際に抗生物質を出してくれるように頼んだが、なかなか
出してもらえないが、どうしたらよいか?
歯科治療の際、抜歯、インプラントなどの時は出してくれるが、歯垢除去の際は本当に抗生物質は必要なのか。
歯医者さんにより対応が違う。
人工関節置換術を受けているものにとって、感染は怖い。
ステロイド(プレドニン)で股関節が溶けて人工股関節になった方が参加されていて、
どこまで痛み止めを飲んだり座薬に頼り、痛みを辛抱するか?
人工股関節置換をするタイミングなどの話も出ました。
遠くで手術を受け年1回検診に通っていたが、地元で検診を受けるにはどうしたらいいのか?
それとも人工股関節置換まで、このままの状態で過ごすのが良いのか?
気が付けば時間超過で、楽しく2時間はあっという間に過ぎました。
インターネットの情報よりも、じかに人と人が話し合っての本物の情報では比べ物にならないと思いました。
次回は、7月1日、同じ会場でリハビリ教室を開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしています。
四国支部長 末光 真知子
内容は、4名の方による体験発表と質疑応答などでした。
① 83歳 女性
73歳過ぎから痛くなり、牽引したり、リハビリをしていたが、決心して76歳で右を
人工関節置換手術を受けました。今はとても快適で、楽しくフラダンスを教えていま
す。
今もスクワットを毎日30回必ずしているそうで、会場の舞台でスクワットの実技をしていただき、参加者も一緒にしました。
② 72歳 女性
左が先天性股関節脱臼。4~5歳頃ギブス治療で半年ほど入院しました。ずれて固ま
ってしまい、常時杖を使用していました。
5~6年前より右が痛くなり受診するも、それから4~5年は辛抱しました。
2~3年前から、寝ていても痛くなり手術を勧められたが、糖尿病の数値が悪かった
ので、数値を下げてからの手術になりました。
今は大丈夫ですと話されました。
なかなか4名共々、聞きごたえがありました。
2019年度四国支部報に、この体験談を掲載させていただきます。
次回は、愛媛県交流会を5月20日に開催いたします。一緒にお話をしましょう。お待ちしています
四国支部長 末光 真知子
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参加された方々に、それぞれの股関節の状態(術前?、術後ならどこの病院でどの先生に手術していただいたか)を話していただきました。少し、気になった方たちの体験を載せさせていただきます。
歯の治療で悩んでいる方より質問があり、、インプラント治療について(術前?術後にするには?)
ちょうど人工股関節術前に下の歯すべてをインプラントに、術後上の歯すべてをインプラント手術した方が参加されていました。
歯の治療前に飲む抗生物質の量が病院によって違う。徳島県なら、どこの病院?、などを話し合いました。
66歳男性は、人工関節(メタル×メタル)手術後、金属アレルギーで足が腫れて、ポリエチレン×セラミックで再度手術をした。6週間の入院とリハビリ病院に8週間入院したが、退院後プールに行き、今は観光にも行けるようになった。
56歳女性は、フルマラソン(42.195キロ)に毎月出場していて、股関節痛が出た。マラソンをやめたら、股関節痛は無くなったので、今は仕事帰りにジムに行きロードバイクをしている。
53歳女性は、40歳前半頃に自骨手術後、2回骨髄炎になった。夜も痛みがあり、痛み止め(ロキソニン)を飲み立ち仕事をしている。
それぞれの方に、それぞれの体験があり、今も筋トレでカーブスに通っている方が何人もおられました。
とても有意義な2時間は、あっという間に過ぎました。
来年は、徳島県で医療講演会兼リハビリ教室を開催することになりました。
ぜひ、皆様の参加をお待ちしています。
四国支部長 末光 真知子
講師に、香川県坂出市の回生病院関節外科センター附属理学療法部 部長山田英司先生をお迎えし、変形性股関節症とうまく付き合っていく方法、と題して講演の後、リハビリの仕方を詳しく教えていただきました。
変形性股関節症の原因、治療方法(保存、運動療法、自骨手術、人工関節手術)
その後、リハビリの仕方になり、股関節の場所はどこにあるか?
痛みの原因
① 悪い姿勢
② 正しくない動かし方
③ 正しい動かし方でも動かし過ぎが痛みの原因
・筋トレは頑張り過ぎない。頑張り過ぎるから筋肉が痛くなる。
・うつ伏せで寝て、股を閉じたまま股関節の筋肉を休ませる動作等も教えて
いただきました。
・減量は有効で、股関節痛をやわらげる効果がある。
・体重を両足に均等に半分ずつかける。片足ばかりにかけないようにする。
・テニスボールをお尻の下など痛いところに敷いて、
グニュグニュ(マッサージ)する。
・湿布、ラジオ体操も良い。
・壁にもたれて、頭、背中、ふくらはぎをぴったりつけて3分立つ。
・姿勢を良くして、普段から股関節を使う
*信頼できる主治医を見つける。
*定期的な診察 レントゲンの結果に一喜一憂しないこと。(痛みとは一致しない)
*不確かな情報にまどわされない
山田先生には、長時間ご講演いただき、その後も参加者をモデルにリハビリの仕方を丁寧に教えていただきました。
感謝申し上げます。
次回、平成29年7月9日は高知県交流会を開催いたします。
また、1年ぶりに高知県の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
四国支部長 末光 真知子
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参加者が、それぞれの近況、病院情報などを話し合いました。
*入院中の食事事情では、なかなかユニークな病院がありました。 毎週金曜日は、ご褒美デー、ということで、特別食が1食1000円ほど出せば選べるそうです。わざわざ、シェフが来てメニュー説明をしてくれるそうです。めったにない体験なので恐縮すると言われていました。売店で、ノンアルコールビールを買ってきて、おいしく食べている人もいるそうです。 そこの病院は、食事が良くて、野菜たっぷりで、和食、洋食を選べるそうです。 |
*リハビリをしてもらうには、どこの病院が良いか? |
*リハビリ転院する場合は、どこの病院に皆さん行っておられるか? |
*退院後に、お風呂入りに困らないように、病院に個人宅のようなお風呂を作ってくれているので、それで練習をしている。 |
*遠方で手術をした人は、定期検診は、どのように行っているか? |
*左7センチの脚長差を、2回の手術で、今は2センチになった方の話。1回目は、骨折させて半年かかって2センチ(本当は3センチの予定だった)伸ばし、2回目は人工関節手術時に3センチ伸ばして、合計5センチ。しかし、それでも右に負担がかかる話などをされました。 |
皆さんから、このような交流会は、ぜひ、続けてほしいと言われ、時間超過して、いろいろ話し合いました。
皆様のご参加をお待ちしています。
四国支部長 末光 真知子